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2016年07月24日
【試合レポート】2016明治安田生命J2リーグ第24節ギラヴァンツ北九州戦
試合レポート
勝たなければいけない試合で、引き分けに終わった。J2第24節ギラヴァンツ北九州戦。残留争いの大事な一戦をホームで戦ったザスパだったが、2―2のドローに終わった。2点を先行される苦しい展開の中、土壇場で同点に追いつく粘りを見せたが、「勝たなければいけない試合だったので、引き分けに終わったことは残念」と高瀬優孝。勝利が絶対条件の試合で勝ちきれず、順位を最下位に落とした。服部浩紀監督は「現実は受け止めないといけないと感じている。ただ、下を向いたり、ビビってサッカーはしたくないし、選手にも前だけを見て戦ってもらいたい」と強調した。
20位北九州と21位ザスパの直接対決。絶対に負けられない一戦で、服部監督は前節から大幅にメンバーを入れ替える勝負に出た。主将、坪内秀介をベンチスタートとし、乾大知とパク・ゴンにセンターバックを託す決断。右サイドバックには9試合ぶりに一柳夢吾を起用し、ボランチは出場停止明けの松下裕樹と中村駿、サイドアタッカーには不動の高橋駿太とともに、平秀斗を初スタメンとした。2トップには山岸祐也と瀬川祐輔の若手コンビを置いた。
試合は立ち上がりからホームのザスパペースで進んだ。球際、気迫で勝り、落ち着いたポゼッションをベースに敵陣深くに何度も攻め込んだ。30分過ぎまで北九州をシュートゼロに抑える一方、ザスパは瀬川、高橋、山岸らが前線を活性化させ、惜しいシュートシーンを何度もつくった。
押し気味に試合を進める中、1本のセットプレーで流れが逆転した。33分、北九州のCKの際、乾が相手選手を引っ張ったとしてファウルの判定。ここまでシュートなしと苦しむ北九州にPKを与え、34分にこのPKを決められて失点。まさかの展開でリードを許した。
ビハインドを背負った後、必死に反撃するも、落ち着いて守る北九州の守備を突破することはできず、0―1で折り返した。
前半の45分間、決して内容は悪くなかっただけに、選手たちはハーフタイムで細部の修正と気持ちを立て直し、後半のピッチに向かった。
勝負の後半、攻め込みながらもなかなかゴールを奪えず、時間だけが経過する苦しい展開。徐々に追い詰められるザスパは、次第に焦りが募っていった。服部監督も次々に交代のカードを切り、ビハインドの状況を変えようと試みるも、思うように攻撃できず。逆に3枚目のカードを切った直後の40分、自陣深くからのスローインがミスとなり、一気に相手のチャンスに。痛恨の2失点目を喫した。
窮地に追い込まれたザスパだったが、ここから驚異の粘りを見せた。
2点ビハインドとなった2分後の42分、相手ゴール前で怒涛の攻撃を見せ、最後は混戦からこぼれ球を山岸が押し込んで1点を返した。
その後、表示されたアディショナルタイムは5分。諦めないザスパはさらに攻勢を強め、意地を見せた。47分、左サイドを起点にチャンスを作ると、次々と選手がボールに素早い反応を見せてシュート。相手の必死のブロックにあって何度も跳ね返されたが、最後はPA内で小林竜樹がボレーシュートを放ち、同点ゴールを叩き込んだ。
残り時間も必死に攻め、なんとしても勝利をもぎ取ろうと戦ったが、3点目は奪えず、2―2のドローで終了のホイッスルとなった。
終盤に追いつく驚異の粘りは見ごたえ十分だった。劇的な同点劇にサポーターも拍手で選手をたたえた。ただ、残留争いのライバル金沢が勝利したことで最下位に転落したことも事実。置かれた状況は決して楽観できるものではない。
チームとしての積み上げを感じる一方で、7戦未勝利という結果も現実だ。「自分たちを信じてやることが大切だし、一つ一つ勝ち星を重ねて、一つ一つ上にいくことをイメージして戦っていく」と服部監督。きっかけをつかめばチーム状況が一気に好転する可能性を感じるだけに、次節アウェー東京V戦こそ、8試合ぶりの勝ち点3をもぎとりたい。
【結果】
ザスパクサツ群馬 2−2 ギラヴァンツ北九州
会場:正田醤油スタジアム群馬
7月20日(水)19時00分キックオフ
前半 0−1
後半 2−1
入場者数:2831人
詳しくは
http://www.thespa.co.jp/game/2016/game/160720.html
をご覧下さい。
本件に関するお問合せは(株)草津温泉フットボールクラブ 広報部
TEL:027-225-2350 FAX:027-225-2355