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2016年07月18日
【試合レポート】2016明治安田生命J2リーグ第23節セレッソ大阪戦
試合レポート
力の差を感じる試合だった。J2第23節C大阪戦。ザスパはリーグ屈指の戦力を誇るチームを相手に思い通りの戦いができず、0−2で完敗した。開始3分の失点でゲームプランが崩れただけに、服部浩紀監督は「勝つこと、いいゲームをすることで今のチームの流れをいい方向に持っていきたい試合だったが、試合の最初のところで、相手のパスや判断のスピードの部分でついていけない状態のうちにやられてしまった」と悔やんだ。
5試合勝利がなく、降格圏の21位に沈むザスパにとって、上位が相手とはいえ、今節はチーム一丸となった粘り強い戦いで何としても勝ち点3を奪いたい一戦だった。累積警告により、中盤の要、松下裕樹が出場停止。大黒柱を欠く中、服部監督は前節京都戦でデビューしたパク・ゴンをボランチに起用し、センターバックに乾大知を入れる布陣を選択した。
「うちとしては、前半を耐えて、後半勝負と考えていた」と高橋駿太。格上のC大阪に対し、スコアレスの時間を長くして相手の焦りを誘い、ワンチャンスを決めて逃げ切るのがゲームプランだった。しかし、その狙いは試合開始早々に崩れた。
前節京都戦でも課題となった不安定な立ち上がりをこの日も修正することができなかった。開始1分でCKを与えると、さらに2分にもCK。3分、このCKでマークが緩く、早々と先制点を許した。
いきなりビハインドを背負う展開となり、ザスパは一気に苦しくなった。リードしたC大阪が余裕を持ってボールを回し、守備でも落ち着いてブロックを敷いてきたため、思うような攻撃ができず。前半は完全に試合の主導権を握られた。
12分にはサイドで起点を作られ、最後はミドルシュートを被弾。18分にもPA内でこぼれ球を拾われ、フリーでシュートを打たれた。33分にはカウンターからピンチに。相手のシュートミスにも助けられ、追加点は許さなかったものの、圧倒的に攻め込まれる展開となった。
シュート0本で終わった前半、何とか1失点でしのぎ、後半に望みをつなぐのが精いっぱいだった。
心機一転、反撃したい後半は、立ち上がりから前に出た。5分、右CKから高橋がチーム最初のシュート。ボールは枠を外れたが、後半に懸けるチームの意気込みを示すシュートとなった。
攻撃にリズムが出始め、反撃の糸口をつかもうとしていた16分、前掛かりになった逆を突かれた。敵陣深くまで攻め込んでいたが、シュートまで至らずにボールを失うと、そこから一気にパスをつながれ、守備陣が不用意にいったスライディングをかわされ数的不利に。相手のカウンターを防ぐことができず、2失点目を献上した。
その後、次々に交代選手を送り出して必死に反撃するも、強固なC大阪の守備を崩すことはできず。2点ビハインドのまま、攻め手を欠いて終了のホイッスルを迎えた。
「崩されての失点がなかっただけに、悔やまれる展開」と服部監督。相手の力は認めざるを得ないが、それ以上に自分たちの課題を修正できなかった試合展開が本当に悔やまれる敗戦となった。シーズン中盤となり、試合ごとに内容的な部分で積み上げを感じる中、立ち上がりの不安定さや、セットプレーの守備の甘さといった課題を克服できず、ワンプレーで結果を逃してしまうもったいない試合が目立つ。
最下位金沢が勝利したことで、順位こそ21位を維持したが、勝ち点は19で並ばれた。結果が出ない中、状況は刻々と厳しさを増している。もうこれ以上の敗戦は許されない。次節、ホームでの20位北九州戦は、何が何でも勝たなくてはならない試合となる。高橋は「次のホーム北九州戦、これを絶対に勝って、その後のアウェーの2試合で必ず2連勝できるように、チーム一丸となって次の試合に向けてしっかり準備していく」と力を込めた。
【結果】
ザスパクサツ群馬 0−2 セレッソ大阪
会場:正田醤油スタジアム群馬
7月16日(土)18時00分キックオフ
前半 0−1
後半 0−1
入場者数:6986人
詳しくは
http://www.thespa.co.jp/game/2016/game/160716.html
をご覧下さい。
本件に関するお問合せは(株)草津温泉フットボールクラブ 広報部
TEL:027-225-2350 FAX:027-225-2355