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2016年07月15日
【試合レポート】2016明治安田生命J2リーグ第22節京都サンガF.C.戦
試合レポート
どちらに転んでもおかしくない試合だった。J2第22節アウェー京都戦。ザスパは相手の決定力不足にも助けられ、5試合ぶりに無失点に耐えたが、逆に攻撃ではチャンスを生かせず、後半戦のスタートのゲームをスコアレスドローで終えた。服部浩紀監督は「最低限の勝ち点1をアウェーで積み上げるという粘り強い戦いを継続し、その上でワンチャンスを決めきる力を一人一人が付けていないといけない」と強調した。
前節、ホームでの町田戦で引き分けに終わり、降格圏に足を踏み入れたザスパ。開幕前に掲げた「前半戦終了時にトップ10」という目標には遠く及ばず、最近も4試合未勝利と苦しい状況が続く。ただ、選手、スタッフともにチームとしての上積みを感じており、試合ごとに内容が向上しているのも事実。つかみ始めた手ごたえを自信に変えるべく、5試合ぶりの勝利を狙い、アウェーでの京都戦に臨んだ。
スターティングメンバーで前節から唯一、変更となったのが、センターバック。夏の補強でJ3長野から移籍してきたパク・ゴンが、乾に代わって坪内秀介主将とコンビを組んだ。前節町田戦の内容も悪くなかったが、それでも服部監督は思い切ってメンバー変更を断行。この選択がチームにどんな影響を及ぼすのかが楽しみなゲームとなった。
試合は立ち上がり、ファーストプレーでいきなり京都に崩され、相手ペースの苦しい展開で始まった。開始早々の1分、自陣右サイドを簡単に突破され、クロスを許してフリーでシュートを被弾。さらに7分、再び自陣右サイドで起点をつくられ、逆サイドへのグラウンダーのクロスからフリーでシュートを許した。ともに相手のシュートミスに助けられ、失点にはならなかったが、決定的な場面だった。
その後、徐々に試合が落ち着き、ザスパはしっかり守ってカウンターでチャンスを伺った。ボールを握ったのは京都だったが、ザスパは攻守の切り替えの早いサッカーで応戦した。23分、ハーフウェーライン付近で高瀬優孝がボールをカットし、前線の常盤聡へ。常盤がドリブルでバイタルエリアまで持ち込み、瀬川祐輔へつなぐと、最後は瀬川が強烈なミドルシュートを放った。ボールは惜しくもバーに当たったが、あと一歩でゴールとなる惜しい場面だった。
前半はそれ以外にチャンスを作れず、守備の時間の長い展開だったが、守りの粘りを発揮し、スコアレスで折り返した。
後半は互いに打ち合う目まぐるしい試合となった。
ザスパは19分、敵陣右サイドで得たFKからビッグチャンスをつくった。松下裕樹が右足で相手GKとDFラインの間に絶妙なボールを蹴り込むと、ファーサイドで抜け出した舩津徹也がフリーでヘディングシュート。枠に飛べばゴールの場面だったが、惜しくもボールはクロスバーの上を超えていった。
21分にも決定機をつくりだした。左サイドで起点を作ると、松下が一気に逆サイドへロングパス。待ち構えた舩津がワントラップから狙いすましたクロスを送ると、最後は走 り込んだ瀬川が勢いのあるヘディングシュートを枠に飛ばした。しかし、これは相手GKのファインセーブにあい、ゴールネットを揺らすことはできなかった。
この2度のチャンスを逃すと、その後は京都の強力な攻撃陣に押し込まれる時間が続いた。スピードとテクニックのある相手FWに苦しめられ、圧倒的に攻め込まれたが、最後の最後で体を張った守備を見せ、なんとか失点は許さず。粘りに粘って、しぶとくドローに持ち込んだ。
アウェーで上位の京都を相手に引き分けに終わった。十分に及第点と言えるが、チャンスがなかったわけではないだけに、降格圏からの抜け出しを考えれば勝ち点3を持ち帰りたかったことも事実だ。パク・ゴンが「チームとしてチャンスも作れていたので、そこで決めていれば勝てていたかもしれない試合」と強調したように、選手も勝利を逃した悔しさを感じている。
それでも内容的には最近の試合同様、チームとしての積み上げを感じるゲームだっただけに、悲観する必要はないだろう。「今、自分たちが考えてやろうとしていることを信じて継続していくことが大切。残り20試合、一つ一つが本当に大切な試合になるし、そのためにトレーニングから高い意識、モチベーションを持って臨んで、日頃からそういういい準備ができれば、おのずと結果はついてくる」と松下裕樹。その言葉通り、練習から全員でチーム力を高め、次節の強豪セレッソ大阪戦で結果をつかんで、チームの方向性が正しいことを証明したい。
【結果】
京都サンガF.C. 0−0 ザスパクサツ群馬
会場:京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場
7月10日(日)19時00分キックオフ
前半 0−0
後半 0−0
詳しくは
http://www.thespa.co.jp/game/2016/game/160710.html
をご覧下さい。
本件に関するお問合せは(株)草津温泉フットボールクラブ 広報部
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