2016年07月03日
【試合レポート】2016明治安田生命J2リーグ第20節北海道コンサドーレ札幌戦

試合レポート

 善戦はしたが、結果をつかむことはできなかった。J2第20節ホーム札幌戦。ザスパは首位を走る札幌を相手に粘り強く戦い、攻守の切り替えの早いサッカーで対等に渡り合ったが、課題のクロスへの対応で隙を見せ、0―1で黒星を喫した。服部浩紀監督は「首位のチームはさすがだった。最後の精度、ボールを奪う技術、全てにおいて上手だった」と力負けを認めた。
 最近3試合を負けなしで過ごし、調子を上げて臨んだ今節。下位に沈む現状を変えるためにも、ザスパはホームで勝ち点3を狙って戦った。前節長崎戦の後、負傷が発覚した川岸祐輔に代え、センターバックに乾大知が入った以外は同じメンバー。好調の勢いを生かして札幌に立ち向かうこととなった。
 試合の鍵は、札幌の強力な攻撃陣をいかに抑えるかだった。ザスパは対人に強い乾大知が元ザスパ戦士でもある都倉賢を徹底マーク。逆に坪内秀介が内村圭宏らが狙ってくるスペースを埋める役割を担った。
 試合は前半立ち上がり、ザスパが立て続けにチャンスを作った。
 8分、素早い攻守の切り替えから左サイドに起点を作り、最後は山岸祐也がミドルシュート。惜しくも枠を外れたが、リズムを生み出すシーンとなった。
 さらに10分、左サイドからのFKのこぼれ球を、常盤聡がPA内で拾って反転シュート。相手DFのブロックにあったが、ゴールへの執念を感じるプレーだった。
 しかし、この後から一気に流れは札幌へ。15分、26分と危ない場面を作られ、徐々に自陣に押し込まれていった。34分には自陣でのスローインのミスから一気に攻め込まれ、相手のシュートがポストに当たる大ピンチ。一方的に攻められるシーンが続いたが、運にも助けられ、しぶとく守って何とかゴールを死守し、スコアレスで折り返した。
 ゲームプラン通りの展開だった。粘り強く守って耐え、少ないチャンスをものにしていく。後半も同じ狙いで戦った。
 しかし、わずかなほころびから、ゲームプランが崩れた。25分、DFラインがずるずると下がり、中盤にスペースが生まれると、相手のボールホルダーへのマークが手薄に。自陣右サイドからアーリークロスを許し、DFラインとGKの間にボールを通された。GK清水慶記が何とかはじくも、このこぼれ球が逆サイドに詰めていた相手選手の前へ。最後は簡単にゴールに押し込まれ、痛恨の失点となった。
 残り時間はまだ残されていた。このままホームで負けるわけにはいかない。ザスパはチーム一丸となって必死に反撃を仕掛けた。
 そしてアディショナルタイム。交代出場の永井雄一郎に見せ場が訪れた。左サイドで高瀬優孝が仕掛け、中央へスピードのあるクロス。このボールに合わせたのが永井だった。長身を生かし、ヘディングシュート。ボールは無情にも相手GKの正面に飛び、キャッチされた。
 「本当にきょうみたいなゲームは1点を争う展開で、1点、ワンプレーの重みを感じた」と服部監督。前後半を通じてチャンスがなかったわけではないだけに、札幌との攻守の精度の高さを痛感させられる黒星となった。
 他の下位チームが軒並み結果を出したため、前半戦の最終節となる次節町田戦は、結果次第で最下位転落となる正念場のゲームとなった。後半戦での巻き返しに向け、シーズン折り返しを最下位で終えることは絶対に許されない。「結果にこだわって戦っている」と山岸。その言葉通り、求められるのは勝利という結果のみだ。



【結果】
ザスパクサツ群馬 0−1 北海道コンサドーレ札幌 

会場:正田醤油スタジアム群馬

6月26日(日)19時30分キックオフ
前半 0−0
後半 0ー1
入場者数:3184人

詳しくは
http://www.thespa.co.jp/game/2016/game/160626.html
をご覧下さい。

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