2016年06月03日
【試合レポート】2016明治安田生命J2リーグ第15節清水エスパルス戦

試合レポート

 何もできなかった。J2第15節アウェー清水戦。ザスパは0―8という屈辱的なスコアで敗れた。うなだれる選手たち。服部浩紀監督は「こういう結果になってしまったことは、私自身の責任を感じている。試合後、涙を流していた選手もいたし、選手が一番悔しい思いのはず。本当にすべて私の責任」と言葉少なに話した。
 前節、アウェーでの徳島戦で1点ビハインドから追いつき、1―1で勝ち点1を持ち帰ったザスパ。復調の兆しが見えてきただけに、その勢いを維持して今節は昨季J1の清水を打ち破ろうとアウェーの地に乗り込んだ。
 第13節横浜FC戦から1勝1分けと2試合負けなしできているだけに、服部監督は3試合連続で同じスターティングメンバーを選択。試合前のミーティングでは、前の2試合同様、前線からの積極的なプレスで試合の主導権を握ることを選手に説いた。
 肌寒い気温。運動量がベースとなるザスパにとって、絶好の天候だった。しかし、ゲームは思い通りにはいかなかった。
 開始わずか3分。的確なロングボールでサイドの裏のスペースを突かれ、早々と失点した。出鼻をくじかれ、勢いを削がれたのか、武器であるはずの前線からのプレスが全く機能しなかった。試合は完全に相手ペースとなった。
 それでもなんとか持ち直そうと戦ったが、一向に修正できず。15分、CKでマークがズレ、フリーでヘディングシュートを許し、2失点目を献上した。
 さらに17分にもカウンターから失点。立て直すことのできないまま、気付けば3点差をつけられ、難しいゲームとなった。
 点差が開いたことで清水が引き気味になり、ボールを持つ時間は増えた。しかし、そこからの打開策がなく、苦し紛れのパスをカットされ、そこからカウンターを受ける悪循環。折り返し間際の40分、4失点目を喫した。
 ハーフタイム。絶望的な展開ながらも必死に気持ちを切り替え、自らを、そしてチームメートを懸命に鼓舞した。「このままじゃ終われない」。選手、スタッフ全員が、そんな思いを胸に、後半のピッチに向かった。
 しかし、前半同様、落ち着いて守る清水のブロックを崩すことはできず、リスクを背負って攻めた逆を突かれる苦しい展開。10分、12分と連続失点して点差は広がるばかり。服部監督も交代選手を送り込んでなんとかリズムを変えようと試みるが、状況は好転しなかった。その後、さらに2失点を喫し、最終的には0―8というスコアで終了のホイッスルを迎えた。
 「恥ずかしい試合をしてしまった。一番してはいけない試合をしてしまった」と話す坪内秀介を筆頭に、がっくりと肩を落とす選手たち。試合後のロッカールームは絶望的な雰囲気に包まれた。
 大敗のショックは計り知れない。だが、立ち止まってはいられない。「この気持ちを忘れず、この悔しい気持ちを受け止め、次節からの3連戦で3連勝する気持ちでやっていきたい」と瀬川祐輔。失った信頼は、自分たちでしか取り戻せない。「これを取り戻すのは簡単ではないが、次の試合から結果で少しでも信頼を取り戻せるように、頑張っていきたい」と乾大知。歴史的な大敗を糧に、チームがどんな方向へと向かうのか。その答えは、ピッチの上で出すしかない。



【結果】
ザスパクサツ群馬 0−8 清水エスパルス

会場:IAIスタジアム日本平

5月28日(日)14時00分キックオフ
前半 0−4
後半 0ー4

詳しくは
http://www.thespa.co.jp/game/2016/game/160528.html
をご覧下さい。

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