ツイート
2016年05月14日
【試合レポート】2016明治安田生命J2リーグ第12節モンテディオ山形戦
試合レポート
45分間でほぼ試合を決められてしまった。J2第12節アウェー山形戦。前半に簡単に3失点を喫したザスパは、後半に1点を返すのが精いっぱい。1−3で無残に敗れた。ふがいない戦いに、服部浩紀監督は「本当に恥ずかしい試合をしてしまった」と反省の弁を述べた。
前節、悪天候の中で行われたアウェー山口戦を落とし、ザスパは9試合勝ちなしという泥沼で今節を迎えた。日増しに「降格争い」への恐怖がチームに蔓延していく嫌な雰囲気。そんな状況だからこそ、GWの連戦を締めくくる今節に勝利し、暗いムードを吹き飛ばすことが求められていた。
もうこれ以上の敗戦は許されない土俵際の一戦。服部監督は山口戦からスタメンを2人入れ替えた。まず一人目は、開幕からスタメン出場を続けてきた高瀬優孝をベンチ外とし、左サイドバックに川島將を起用。昨季、アウェーでのC大阪戦で金星の立役者となった川島のロングスローの再現を期待した。そしてもう一人は、小牟田洋佑に代えてマテウスを抜擢。開幕からここまで実力を発揮し切れていないブラジル人助っ人の一発に懸けた。
何としても勝ちたいザスパだったが、試合は立ち上がりからホームのリズムの良い大声援に背中を押された山形が躍動。防戦一方の展開となった。
開始早々の3分、自陣でハイボールの処理にもたつくと、その間にボールを拾われ、強烈なミドルシュートを枠内に被弾。いきなり隙を見せる不安定な立ち上がりとなった。
その後も相手ペースが続き、思うように攻撃に転換できず、自陣で守ってばかりの苦しい展開が続いた。そして迎えた29分、相手にリズム良くパスをつながれ、PA内への侵入を許すと、最後は簡単にシュートコースを開け、先制ゴールを献上。システムのミスマッチがあるのか、プレスをかけたくてもかけられないシーンが相次ぎ、失点につながった。
失点後も全く修正できないザスパは、2分後の31分にも追加点を献上。バイタルエリアで相手に自由にドリブルを許し、逆サイドの選手をフリーにして、そこに容易くパスを通され、2失点目を喫した。
極めつけは折り返し間際の43分、ショートカウンターから全員がボールウオッチャーとなり、3失点目。45分間で3失点。悪夢のような前半が終わり、選手は重い足取りでロッカールームに戻っていった。
このままでは終われないザスパ。服部監督はハーフタイムに一気に2人を交代。大卒ルーキー中村駿と、ベテラン永井雄一郎を投入し、反撃を試みた。この交代が功を奏したのか、後半は互角に戦い、35分には瀬川祐輔のクロスから中村駿がJ初ゴール。意地の1点をもぎ取ったが、反撃もここまで。3点リードで余裕を持って戦っていた山形に対し、1点を返すのが精いっぱいだった。服部監督も「相手が3点リードして、少し余裕が出ていた部分があったので。全ては前半でゲームを決められてしまった」と前半の戦いを嘆いた。
このままではJ3降格が現実味を帯びる。その危機感はチーム内に高まりつつある。もうこれ以上負けられない。「10試合勝ちがない状況で、本当に今は苦しい時期だが、群馬に帰って、もう一度自分たちがどんなことをしていくのか、ゼロから考えて気持ちを作っていきたい。1週間、しっかり準備して、次のホーム戦で勝ち点3を取りたい。もうこれ以上負けるわけにはいかない」と川島將。その言葉通り、次節ホーム横浜FC戦は、勝利が絶対条件。勝てなければ、シーズンは半分も終わっていないが、目標を「J2残留」に下方修正し、戦い方を根本から見つめ直す必要が出てくるだろう。
【結果】
ザスパクサツ群馬 1−3 モンテディオ山形
会場:NDソフトスタジアム山形
5月7日(土)16時00分キックオフ
前半 0−3
後半 1ー0
詳しくは
http://www.thespa.co.jp/game/2016/game/160507.html
をご覧下さい。
本件に関するお問合せは(株)草津温泉フットボールクラブ 広報部
TEL:027-225-2350 FAX:027-225-2355