2016年04月22日
【試合レポート】2016明治安田生命J2リーグ第8節ファジアーノ岡山戦

試合レポート

 1点が遠かった。J2第8節ファジアーノ岡山戦。ザスパは連敗ストップに向けてチーム一丸となって戦ったが、攻め手を欠いて4試合連続のノーゴールに終わった。今季初の3連敗。開幕2連勝で波に乗るかと思われたチームに暗雲が立ち込めてきた。
 前節ホーム京都戦で今季2度目の連敗を喫し、ホーム連戦となる今節は絶対に負けられない戦いだった。服部浩紀監督はボランチに舩津徹也を復帰させ、中盤の安定化に着手。前線には第5節の千葉戦で負傷交代した常磐聡が復活し、3試合ゴールから遠かっている攻撃の活性化が期待された。
 試合は前半、序盤からザスパが積極的な攻撃を見せた。開始早々、開幕当初の勢いが蘇ったかのような鋭いカウンターで、いきなりビッグチャンスをつくった。自陣でボールを奪った高瀬優孝から、常盤、舩津と繋ぎ、相手DFと3対1の状況を作ると、最後は舩津の折り返しを小牟田洋佑がシュート。GKと1対1という超決定機だったが、小牟田のシュートは相手のセーブにあい、ゴールネットを揺らすことはできなかった。
 その後、両チームが互いのシステムのミスマッチを突いて攻め込む展開。ザスパは小牟田を起点に攻撃を組み立てるが、決定機までは至らずに時間が経過した。
 試合が動いたのは35分だった。注意していた岡山のサイド攻撃にやられた。右サイドから逆サイドへのクロスを許し、PA内で相手をフリーに。相手のシュートに件名に坪内秀介が足を出したが、クリアすることはできず、先制ゴールを許した。ザスパは守備の人数を揃えていながらも、ボールと逆サイドの相手へのマークが緩く、ビハインドを背負った。
 折り返し間際、右CKの二次攻撃で、瀬川祐輔がグラウンダーの鋭いミドルシュートを放つも、わずかに枠を外れ、ゴールとはならなかった。
 1点ビハインドで始まった後半、反撃したいザスパだったが、立ち上がりは岡山ペースの苦しい展開となった。自陣で危ない場面を何度か作られたが、GK清水慶記のビッグセーブなどもあり、追加点は許さなかった。
 終盤に入り、選手交代も利用しながら流れを変えようと試みた。ボカ、中村駿、小林竜樹と次々に攻撃的な選手を投入。パワープレーでがむしゃらにゴールを狙いに行ったが、どうしてもゴールが遠く、ビハインドのまま終了のホイッスルを迎えた。
 「前半、ビッグチャンスがあって、そこで決めるか決めないかで試合が変わっていたと思う」と高橋駿太。4試合ノーゴールという状況が物語るように、得点力不足がチームの不調の最大の要因に違いない。3連敗はいずれも0―1のスコア。服部監督が「守備陣は本当に粘り強く相手のストロングを抑えることができている」と強調するように、守備は及第点の出来が続いており、一刻も早い攻撃陣の奮起が待たれる。
 「今は苦しい時期だが、逆にこれを抜ければもう一歩上にいける。選手にはブレずにやろうと言っているし、下を向かずにやっていくしかない。ここを抜ければ、必ず先が見える」と服部監督。下が迫ってきているだけに、悠長にはしていられない。「僕たちは試合で、結果で応えなくてはいけない。サポーターと一緒に喜びを分かち合えるように、次はアウェー戦となるが、しっかり準備していきたい。そして、必ず勝って、サポーターと一緒に喜びたい」と松下裕樹。その言葉を実現し、次節を復調のきっかけとしたい。



【結果】
ザスパクサツ群馬 0−1 ファジアーノ岡山

会場:正田醤油スタジアム群馬

4月17日(土)16時00分キックオフ
前半 0−1
後半 0−0
入場者数:2641人

詳しくは
http://www.thespa.co.jp/game/2016/game/160416.html
をご覧下さい。

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