ツイート
2016年04月01日
【試合レポート】2016明治安田生命J2リーグ第5節ジェフユナイテッド千葉戦
試合レポート
チーム一丸となってもぎ取った価値ある勝ち点1だった。J2第5節、アウェー千葉戦。ザスパは圧倒的に攻め込まれながらもしぶとく守り抜き、スコアレスドローで連敗を止めた。服部浩紀監督は「選手が粘り強く戦ってくれ、何とか勝ち点1を持ち帰ることができた。自分たちの思い通りの攻撃はなかなかできなかったが、アウェーで貴重な勝ち点1を取れたことはよかった」と結果に満足そうだった。
開幕2連勝の後、C大阪、讃岐と上位対決で連敗し、2勝2敗の五分で迎えた一戦。黒星が先行となれば一気にチームが下降線を辿りかねないだけに、前半戦の行方を左右する重要なゲームに位置づけられた。
勝負の試合に服部監督が送り込んだメンバーは、前節讃岐戦と同じ11人。連敗中とはいえ、服部監督は「ここ2試合、内容は悪くはなかったが、結果に結びついていなかった」と分析し、継続を重視したメンバー選考となった。
キックオフのコイントスで選択権を得た坪内秀介主将は、エンドを選んで陣地を交代。前半、ザスパサポーターに向かって攻め、後半、ザスパサポーターを背に守ることを選んだ。
試合は立ち上がりから千葉ペースとなり、ザスパは粘り強く守る展開が続いた。27分、枠内にシュートを許す危ない場面を、頼れる守護神がビッグセーブで防いだ。自陣左サイドで起点を作られ、クロスからPA内中央からヘディングシュートを被弾。勢いのあるシュートが枠内に飛んできたところを、GK清水慶記が素早く反応し、左手一本でセーブした。その2分後の29分にも、自陣左サイドからの攻撃を受けてシュートを許すなど、苦しい試合展開が続いた。
攻撃は序盤から糸口をつかめず、枠内へのシュートは40分に石川大徳が放ったミドルシュートのみ。スコアレスで折り返すのが精一杯の相手ペースが続く45分間となった。
後半も流れは変わらず、自陣で耐える状況が続いた。攻め込まれながらも清水を中心にしぶとく守り、ゴールを死守し続けた。DFラインを突破される決定的なピンチもあったが、相手のシュートミスにも助けられ、なんとか失点0を継続した。
一方的に守る展開で、ほとんど攻撃の見せ場は作ることができなかった。常盤聡の負傷交代で17分に小林竜樹を送り出し、38分には瀬川祐輔に代わってJデビューとなるマテウスをピッチに送り出すなど、服部監督もなんとか流れを変えようと試みたが、狙い通りにはいかなかった。
終盤に入り、狙いを勝ち点1に絞って割り切って守り続けることを選択。奪ったボールをすぐに前線に送り、前の選手がキープするというプレーが多くなっていった。ロスタイムには中村駿を投入。中盤を厚くし、リスクを背負わずにプレーさせて引き分け狙いを徹底した。
その狙いは成功し、試合は0−0でタイムアップ。相手に支配された90分間だっただけに、引き分けは十分な結果と言えた。ロッカールームに引き上げてきた選手たちも、満足そうに互いの奮闘をたたえ合った。
だが、しばらくすると選手たちはすぐに表情を引き締めた。「引き分けでOKとならずに、何とか得点を奪っていく部分をもっと出していきたかった」と松下裕樹。アウェーで勝ち点1を持ち帰ったことは大きいが、勝敗は2勝1分け2敗で五分のまま。順位も10位に落としており、試合内容を考えても修正点の多い試合だったことは否めない。高橋駿太は「結果としてうちのシュートは4本。これは攻撃陣として物足りない数字だ」と強調する。
チーム一丸となってもぎ取った勝ち点1。これを生かすも殺すも自分たち次第だ。次節は過去6年間勝利のない水戸が相手。「次は水戸との北関東ダービーだし、一週間、チーム全体でいい準備をして、次のダービーで必ず勝利できるようにしたい」と松下。その言葉通り、敵地でライバルを倒せば一気にチームが乗ることは間違いない。
【結果】
ザスパクサツ群馬 0−0 ジェフユナイテッド千葉
会場:フクダ電子アリーナ
3月26日(土)15時00分キックオフ
前半 0−0
後半 0−0
詳しくは
http://www.thespa.co.jp/game/2016/game/160326.html
をご覧下さい。
本件に関するお問合せは(株)草津温泉フットボールクラブ 広報部
TEL:027-225-2350 FAX:027-225-2355