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2015年07月24日
【試合レポート】2015明治安田生命J2リーグ第25節V・ファーレン長崎戦
試合レポート
難敵にまたしても敗れた。2連勝で勢いに乗ってアウェーの地に乗り込んだザスパだったが、過去5戦5敗と相性の悪い長崎を相手に、カウンターから失点して0−1で敗戦。長崎は勝ち点2差で9位につけていただけに痛い黒星となった。服部浩紀監督は「もったいない試合。大事な試合でこういう結果になってしまうのが、今のうちに足りない部分」と勝負どころの一戦を落としたことを嘆いた。
ザスパは連戦を考慮し、連勝した前節からスタメンを2人変更。栃木戦でトップ下に起用され、前線からの守備で貢献したMF坂井洋平に代わり、けがから復帰後は途中出場が続いていたMF小林竜樹が6試合ぶりに先発。さらに栃木戦で決勝ゴールを決めた好調のFW野崎桂太もベンチスタートとし、代わりに大卒ルーキーのFW小牟田洋佑が今季4度目のスタメン出場となった。
試合は立ち上がり、ザスパがやや優勢に進めた。3分、MF吉濱遼平が仕掛けて敵陣に攻め込むと、相手選手のファウルでFKを獲得。4分にこのFKをMF松下裕樹が直接狙ったが、枠を大きく外れた。
その後、長崎の前線からの激しいプレスに苦しみ、徐々に自陣でのプレーが多くなっていった。11分には中央でボールを失い、素早いクロスから危ない場面を招いた。
その後は守備で我慢しながらカウンターを狙うも、この日はボールを奪った後にうまく攻撃に転ずることができなかった。逆にミスから相手に再びボールを奪われ、前掛かりになった逆を突かれる嫌なシーンが目立った。16分には自陣右サイドで吉濱のパスミスからボールを奪われ、枠に飛ぶミドルシュートを打たれた。
中盤以降、長崎ペースで試合が進んだが、守備の集中力を保ち、失点を許さずに我慢。攻撃では28分にPA内右サイドでドリブル突破した吉濱が右足で狙うも、相手GKのセーブにあってゴールにはならなかった。互いに決定力を欠き、スコアレスで前半を終了した。
連戦の疲労とピッチ状態の悪さが影響しているのか、前半は全体的にプレーの精度が低かった。服部監督はハーフタイムに「一つ一つのプレーに責任を持っていこう」と指示。その上で「ここからだ。もう一度、自分たちのやるべきことを徹底してやろう」と選手を鼓舞し、ピッチに送り出した。
ゴールをこじ開けたい後半だったが、序盤からホームで何としても勝利をつかみたい長崎の猛攻を受ける展開となった。自陣でのプレーが続き、何とか跳ね返す我慢の時間帯が続いた。5分に吉濱が長い距離をドリブルしてシュートまで至った以外、なかなかチャンスを作れなかった。
長崎のプレーの精度が徐々に落ちていき、セカンドボールを拾えるようになってリズムをつかみ始めた矢先に、落とし穴が待っていた。16分、敵陣左サイドでの自分たちのスローインからボールを奪われると、一気にカウンターを受けた。17分、前掛かりになった逆を突かれ、ペナルティーエリア付近左サイドから中央へロングパスを通されると、懸命に戻ったDF有薗真吾やMF松下裕樹の守りもむなしく、相手のシュートがゴールネットを揺らした。「すごくもったいない。チームとしてリスク管理をおろそかにしてしまった」と松下。その言葉通り、わずかな隙を突かれるチームとしての危機管理能力が問われる失点となった。
ただ、残り時間も長いだけに、試合を諦めるわけにはいかなかった。MFアクレイソンが「最後の最後の1秒まで、絶対に諦めない、必ずゴールを奪えると信じて戦っていた」と語ったように、アディショナルタイムを含めた残り約30分強、チーム一丸となって懸命に攻めた。
ベンチも30分にDF青木良太に代えてMF坂井洋平、34分には小林竜樹に代えてMFオリベイラと次々に攻撃的な選手を投入し、1点を奪いにかかった。MF江坂任らがたびたび惜しいシュートを放つも、相手GKの好守に苦戦。終盤の43分には交代出場した野崎がDF小林亮のクロスに合わせるも、同点ゴールは生まれなかった。
決して長崎の出来も良くはなかった。シュート数でザスパが上回った結果を見ても、勝ち点3を奪うチャンスがあったことは明白だ。シーズン前半戦から幾度となく勝負どころの試合を落としてきたザスパにとって、この日は勝てば上位浮上の足掛かりとなる重要な一戦だった。小林竜樹は「ワンプレーで試合が終わってしまうということを肝に銘じる必要がある」と敗戦を反省し、「もう一歩、チームとして殻を破るにはまだまだ足りない部分がある」と強調した。
ただ、下を向いてばかりはいられない。中3日で九州でのアウェー連戦、次節大分戦が待つ。松下が「大切な相手なので、必ず勝てるように、みんなでいい準備をして臨みたい」と話すように、アウェーとはいえ最下位相手に黒星となれば、そのままずるずると降格争いに巻き込まれかねない。
チームは23日に大分市内に移動し、群馬に帰らずに次戦に向けて調整を続ける。「サポーターのためというのはもちろん、自分のため、仲間のため、家族のため、すべてを含めて必ず勝ちたい」とアクレイソン。中3日という短期間で気持ちを立て直し、次節はきっちり勝ち点3を奪って再びいい流れを引き寄せたい。
【結果】
ザスパクサツ群馬 0‐1 V・ファーレン長崎
会場:長崎県立総合運動公園陸上競技場
7月22日(水)19時00分キックオフ
前半 0−0
後半 0−1
詳しくは
http://www.thespa.co.jp/game/2015/game/150722.html
をご覧下さい。
本件に関するお問合せは(株)草津温泉フットボールクラブ 広報部
TEL:027-225-2350 FAX:027-225-2355