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2015年03月10日
【試合レポート】2015明治安田生命J2リーグ第1節横浜FC戦

試合レポート

 「結果で感謝を示せなくて申し訳ない」。今シーズンから指揮を執る服部浩紀監督の言葉が、7年ぶりのホーム開幕戦で黒星を喫したチームの悔しさを表していた。
 バックスタンド、ホームゴール裏、メインスタンドと、ピッチの270度を満員の観客が埋め、かつてない雰囲気の中で試合が始まった。
 ザスパはスタメンに6人の新加入選手を配置するフレッシュな布陣。この試合に懸ける強い気持ちをプレーに込め、立ち上がりは積極的に攻めた。シュートこそ放てなかったが、ペースをつかみつつあるように見えた。
 流れが変わったのは9分。浮き玉のクロスから相手FW大久保哲哉にペナルティーエリア内でキープされ、右足でのシュートを許す。放たれたボールは、GK富居が懸命に伸ばした手をかすめ、ゴールに吸い込まれていった。
 ザスパの反撃は14分、MF松下裕樹主将の右CKからMFアクレイソンが鋭いヘディングシュート。22分には新加入のMF江坂任がドリブルを見せ、38分にも江坂が果敢な突破からシュート。アディショナルタイムには期待のブラジル人FWタンケが左足で強烈なシュートを放った。追いつくことはできなかったが、反撃ムードを高めて折り返した。
 試合前の雨模様から一転、晴れ間が見える中で始まった後半は、前線からの激しいプレスで相手にプレッシャーをかけた。5分、前線での起点づくりを期待し、FW野崎桂太に代えてブラジル人MFオリベイラを投入。22分にはMF黄誠秀、33分にはFW永井雄一郎と立て続けに攻撃的なカードを切った。4分のアディショナルタイムを含め、最後まで必死にボールを追いかけ、前後半で相手を上回る10本のシュートを放ったが、ゴールを奪うことはできなかった。
 横浜FCは昨シーズンまで松下主将が在籍し、2月上旬に加入が決まった永井も2012年シーズンから2年間プレー。服部監督も現役時代に横浜フリューゲルスでプレーするなど、いくつもの因縁を抱えた相手との開幕戦は、なんとしても白星で飾りたい一戦だった。服部ザスパの初陣は、悔しい結果に終わった。
 だが、シーズンは始まったばかり。敗戦も決して悲観する内容ばかりではなく、積極的なプレーで観衆をわかせた大卒ルーキーの江坂や、途中出場でリズムを変えた黄誠秀や永井など、ポジティブな要素は多々あった。2010年シーズン第16節札幌戦で記録した9382人を超え、過去最高となる11198人が来場。運営面で数多くの課題に直面したが、入場者数の伸び悩んでいたクラブにとって、何よりの嬉しい悲鳴となった。
 「今日の結果を引きずってはいけない。切り替えて、次に向かっていきたい」と松下主将。15日には、アウェーでの熊本戦が待つ。立ち止まっている暇はない。チームは前だけを見て、「無我夢中」で戦う。次こそ、期待に結果で応えてくれるはずだ。
 


【結果】
ザスパクサツ群馬 0‐1 横浜FC

会場:正田醤油スタジアム群馬

3月8日(日)13時キックオフ
前半 0−1
後半 0−0
来場者:11,198名

詳しくは
http://www.thespa.co.jp/game/2015/game/150308.html
をご覧下さい。

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