2015年05月10日
【試合レポート】2015明治安田生命J2リーグ第13節大宮アルディージャ戦

試合レポート

 力の差を痛感させられた試合だった。前半序盤と試合終盤に失点し、大宮に0−2で屈した。ビハインドを背負った後半こそ自分たちの時間帯をつくったが、結果を見れば完敗は明らかだった。アウェーゴール裏をオレンジ一色に染めた大宮サポーターの歓喜の舞に、クラブ力の差を感じずにはいられなかった。
 大型連休の5連戦の締めくくりとなる今節。服部監督は「フレッシュないい状態の選手を使った」と、前節福岡戦からスタメンを5人入れ替えて臨んだ。GKは前節の負傷退場でベンチ外となった富居大樹代わり、ベテランの北一真が今季初スタメン。両サイドバックにはDF小林亮とDF小柳達司を起用。MF横山翔平がサイドアタッカーに名を連ね、1トップにはFW大津耀誠が座った。
 前半、立ち上がりはボールを保持してパスを回す大宮に対し、ザスパはMF江坂任やMF永井雄一郎らの素早いカウンターで応戦した。何度か敵陣深くまで入り込むシーンをつくったが、シュートまでには至らず。徐々に自陣でプレーする時間が長くなっていった。
 最初のピンチは15分、自陣右サイドで起点をつくられ、PA内付近のマークが甘くなってミドルシュートを被弾。ここは北のセーブで失点を免れたが、その直後に再び自陣右サイドを攻め込まれた。16分、スペースの空いた右サイドからクロスを許し、中央でフリーで合わせられ、先制点を献上。直前に同じ位置からピンチを招いていたにも関わらず、修正することができずにビハインドを背負った。
 失点後も大宮の素早いパス回しに苦しみ、思うように反撃できず。40分過ぎまでシュートなしの苦しい展開が続いた。
43分、大津のボール奪取から永井につなぎ、最後は江坂が左足でシュート。このワンチャンスを決めることができず、0−1で折り返した。
 後半、1点ビハインドのザスパは必死に前に出た。両サイドバックが攻撃参加する場面が増加し、前線が活性化。18分には小林亮のクロスからDF久富良輔がシュートを放った。さらにセットプレーでもチャンスをつくり、24分にはMF松下裕樹の左CKから永井がヘディングシュート。枠に飛んだボールは惜しくも相手GKのファインセーブにあい、ゴールネットを揺らすことはできなかった。さらに31分、同じく松下の左CKから最後は江坂が強烈な右足シュート。これも相手GKに阻まれ、同点ゴールにはつながらなかった。
 何としてもホームでの連敗を避けるべく、懸命に攻め続けるザスパ。だが、終了間際の45分、前に人数をかけた逆を突かれ、一気にカウンターを受けた。試合を決める追加点を許し、力尽きた。
 永井が「基本的に相手にボールを握られていた」と話すように、相手に主導権を握られた試合だったことは否めない。それでも第8節のC大阪戦のように、粘り強く守り、少ないチャンスをものにできれば勝機もあったはず。DF青木良太は「後半、リードされて前に出たことで、流れがうちにきた時間帯もあったが、そこで点が取れないところが今のチームの弱さが出てしまった」と悔しがった。
 5連戦で2勝3敗という結果になり、現在の順位は15位。開幕前に掲げた目標に遠く及ばず、服部監督は「危機感を持っている」と話した。
 この日痛感させられた大宮とのさまざまな差は、一朝一夕で埋められるものではないだろう。「素直にこれが今の大宮との実力の差だと感じている。こういう時こそ、一つになってやっていかなければいけない」とMF黄誠秀。戦いが続く限り、チームとしてもクラブとしても、前を向いてがむしゃらに、上を目指していくしかない。



【結果】
ザスパクサツ群馬 0‐2 大宮アルディージャ

会場:正田醤油スタジアム群馬

5月9日(土)15時00分キックオフ
前半 0−1
後半 0−1
入場者数:6380人

詳しくは
http://www.thespa.co.jp/game/2015/game/150509.html
をご覧下さい。

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